◆床・壁・天井を変える

フローリングの採用は慎重に

は身体と接触するところでもあり、視線も集まりやすい場所で、素材の感触や色彩などでインテリアの印象は大きく変わります。

床材の条件としては、耐久性や肌ざわり、さらには掃除が楽な素材であることが求められます。近年は健康思考で、アレルギーやぜんそくに悩む家族にもいいと、フローリングに人気が集まっています。しかし、これまでカーペット敷きだった床をフローリングに変更する場合は要注意です。カーペットとフローリングでは遮音性能に大きな差があり、歩く音、椅子を引く音などの生活音が下階に響くからです。

対応策としては、直接躯体に衝撃音が伝わらないようにすることが第一。躯体の上に吸音材を施してフローリングの床を浮かせてはったり、防音建材を使って防音施工するなど、トラブルに結びつかないように細心の注意が必要です。

★床の上げ下げは比較的自由

を上げたり、下げたりすること比較的自由にできます。マンションば限られた高さの中で、何層もの階を作るため、階の高さは必要最小限に仰えられています。そのため床の仕上げはコンクリートの躯体直に床材を張ってある場合も多いのですが、中には15センチ程度の,高さで木の下地を組んで仕上げをしているので、床を下げることも可能です。

た、住戸内の床の一部が上がっている場合は、水まわの設備配管が通っている部分なので、配管の経路を変える必要があります。床をどの程度、下げられるかの判断は、玄間のたたきからどの位床が上がっているかで見当がつきます。

下収納や堀ゴタツを作るには、一般床から30ー40センチ床を上げれば可能です。しかし天井高は一般に2.4メートル程度なので、床が30センチ上がれば天井高は2,lメートルとなり、独立した居室としてば低すぎます。また、掘りゴタツは足を下げる部分として40センチの深さが必要なので、部屋の一部にコーナーとして設けるような工夫をします。

★電気式床暖房は契約電力をチェツク

暖房が普及し始めて、マンションのリフォームでも採用されています。床暖房はガスや灯油を熱源として給湯機から温水を循環させるタイブと電気ヒーターを熱源にするタイプに分かれますが、マンションの場合、電気ヒーターによる床暖房が用いられています。ユニット化された床暖房パネルを床下地材と同じ高さに揃えて仕上げ材を張ったり、また、色やデザインは限られますが、ヒーター組み込みの既製品の床材も開発されています。電気式を採用するなら契約電力のチェックが必要です。

★防音は床・壁・天井で行うと効果的

路際のマンションに住んでいて騒音に悩んでいる場合、窓に内側に密閉度の高いインナー窓を設備すると解消できます。これは、外部からの音の多くは開口部から伝わる音だからです。

た、内部から発生するビアノやステレオの音は、吸音材や遮音材を組みあわせて、床、壁、天井など部屋全体で行わないと効果がありません。完全な防音室を作るには、専門の業者に依頼しての大工事が必要です。その点組み立て式の防音室なら施工もかんたん。しかも効果も大きいので、リビングルームのコーナーに設けてビアノの練習室にすることも可能です。

★結露防止には壁に断熱材を入れる

に結露が生じたり、壁紙がカビてシミができるなどの現象は、コンクリートの壁に断熱材が入っていない場合に現れることが多いものです。結露は、内壁をはがしてコンクリート面に断熱材を施し、新しく壁を作り直すことで解消できます。

★下地を組んで天丼を張ると上階の音が防げる

井高を上げることは、天井が張られている場合に可能です。天井と躯体との間は20センチくらいで、その中を換気扇のダクトが通っているなら、その位置以外の部分については、天井高を上げるこが可能です。

かし上階断からの音に対する防衛策として、下地を組んで天井を張る手法をとることも多いので、空間の広がり感をとるか、防音性をとるか、よく刊断して選択したいものです。天井の仕上げ材は壁と同じ素材で仕上げることが多く、ホワイト系の色調で広がり感を出しますが、現在は耐水性,耐火性・遮音性を備えた製品も多く、使う場所に応じて機能面からもインテリアの面からも選択の幅が広がっています。

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